仕事

帯同しない決断

前回の記事の続きです。

ここシンガポールでは地域統括会社が数多くあります。私の会社も例にもれず、ASEANの地域統括会社をシンガポールに持っています。

シンガポール拠点が地域統括会社になった数年前、各国ごとに散っていた拠点をシンガポールに集めたのですが、各拠点の従業員はシンガポールで働くかそれともやめるかの決断を迫られました。シンガポールにきた従業員の家族帯同のかたちは様々で、家族ごとシンガポールに引っ越したという人や、逆に家族を残してきたという人がわが社には数多くいます。

例えば帯同というと奥さんが現地での仕事をやめて旦那さんの赴任地に行くというイメージがありますが、旦那さんが現地の仕事をやめて奥さんに帯同した家族もいます。インド人の同僚の中には、シンガポールで働く方が圧倒的に給与水準が高いので、奥さんがシンガポールで働くことをきっかけに旦那さんが配偶者ビザで渡星した人もいます。東南アジアの中ではシンガポールの給与水準、インフラがずば抜けているのでご夫婦ともに異動を好機ととらえているケースが多いと思います。なおシンガポールは不動産価格を除けば特に贅沢をしなければ支出を抑えられるので旦那さんが無職(配偶者ビザのまま)のままで現地に不動産を買っているという話も聞いたことがあります。

なお、帯同しないというとものすごく大きな決断でレアケースのように聞こえますが、日本人以外にも目をむけるとそれほど珍しいことではありません。シンガポールには多数のメイドさんが働いていますが、たいていは母国に子供を残していて仕送りをしています。一度、メイドさんに「なぜフィリピンで働かないの?」と今から思うと愚問としか思えないことを聞いたことがあります。フィリピンでもヘルパーさんとして働けるのになぜと思って聞いたのですが、答えは給与水準の低さ。シンガポールだとヘルパーさんの相場がSGD700前後なのに対し、フィリピンではSGD100もいかないと。さらにそこから社会保険料や税金を払わなければならないという話でした。

私の会社のケースに戻ると、本国に旦那さんを残し、奥さんだけがシンガポールにやってきたケースがあります。そのうちの一人は、韓国に旦那さんを残して自分一人で子供を育てています。彼女と接すると年齢が私より下なのですが、すごくしっかりしてて感心することが多いです。メイドさんをうまく使いこなしながらお子さんを二人育てています。一度「どうしてそんなに頑張れるの?」と聞いたところ韓国も女性が一度仕事を辞めてしまえば再就職は厳しく、また就職できても子育てを理解してくれる会社とは限らないと話していました。

もう一人、女性で韓国からシンガポールに単身で来ている知り合いがあります。旦那様は韓国の超一流企業に勤めているのですが、超一流企業といえども終身雇用が保証されているわけではなく早い人で40歳ぐらいから選別がはじまるとのことでした。だから自分は働き続けたいと話していました。

帯同しない期間が長くなると他人のようになってしまうのではないかという思いもあり私は帯同を決断しましたが、いろいろな家族の形があるということをシンガポールにきて知りました。離れているから、あるいは一緒だから、家族の絆が深まるというものではないのかもしれないと最近は思います。私の場合、まだまだ家族で一緒に住める期間は続くと思いますが、主人の駐在期間が終わった時、自分が次にどんな決断をするのか決まっていません。あまり長い期間離れ離れになるのはもちろんよくないのでしょうが(例えば前述の韓国人の友人も頻繁に会いにいったり旅行にいったりしています)、一緒に住まない期間がある程度あってもお互いの思いやりがあれば乗り越えられるのではないかと今は思います。

 

以上になります。

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