未分類

学歴を金で買う時代

NUSからのGMAT免除の通知

先日、NUSからMBA受験に関するメールが来た。なんでも7年以上社会人経験があるとGMATが免除されるらしい。さらに説明会の会場はリッツカールトンだ。

私は一時期NUSのMBAを取ろうと考えたことがある。せっかくシンガポールに行くのだからと思ったのだ。でもその後、一流大学のMBAをとったのに就職活動がうまくいかない知り合いをみてやめた。ただその時にメーリングリストには登録しといた。

NUSのMBA受験には基本的にIELTSとGMATのスコアが必要となる。IELTSの足切りスコアは6.5と負担はそこまで高くないが、GMATは大変である。これは結構本腰をいれないといいスコアはとれない。GMATが免除となるとNUSのブランド欲しさに受ける人はいるかもしれない。シンガポールでは学歴はEPやその後の市民権(PR・Citizen)を得るうえでものすごく大事だ。

私が渡星した4年前は確かMBAの金額は50,000SGDいっていなかったと思う。それが今は65,000SGD+消費税がかかってくる。消費税をいれると70,000SGD弱となる。一方でNUSのMBA(part time)が地盤沈下しているという噂も聞いている。これは想像だけど、

- 授業料をあげすぎて入学要件を緩和しないと人が入ってこない
- MBAランキングは卒業生の年収にも左右される。あらかじめ学費を払えるだけの収入、能力がある人を確保し、ランキングを維持したい。

その結果、NUSのブランドだけが欲しい社会人学生が増えても、大学としてはお金を払ってくれてありがとうということだと思う。

私が出会った高学歴の同僚たち

私は一時期、シンガポールでもBig4の一つで働いていた。私の入った部署は監査ではなく、国際税務のチームだった。そもそもシンガポーリアンが少なかったが、シンガポール人の同僚はほぼシンガポールの高校を経由しイギリス、アメリカの大学を出ていた。

- Said Business School, University of Oxford
- The University of Melbourne
- London School of Economics and Social Science

NUSやSMUもいたが本当にわずかで基本は欧米圏の大学を卒業していた。シンガポールの学歴社会は過酷である。そこについていけなくなった時に親は外に子供を出す。本当に文字通り学歴を金で買うのだ。しかし結果的には
NUSやSMUなどの大学の卒業生と何ら変わらない扱いを受ける。つまり差はない。

金持ち喧嘩せずとはよくいったのもので、人より抜きんでる人というのはうまく競争を回避した人だと私は思っている。優秀な人が勝つのではなく、うまく勝ち抜ける道を見つけた人が勝つ。あのZOZOの前沢さんは自分は競争は嫌いだ、と公言している。彼の女癖については最悪だと思うが、仕事論については私は賛成している。学歴も超重要だが、高学歴が金で手に入る時代、どの業界に身を置くのか、何をするのかがもっともっと重要である。これを間違えると一生競争にさらされることになる。例えば監査。監査は今や日本でもシンガポールでもレッドオーシャンである。安定しているという理由だろうか、シンガポールでも監査の方に高学歴の人が集まっていた。いわゆるNUSやNTUを出たシンガポール生え抜きのエリートである。でも優秀だからといってお客さんを引っ張ってこれるわけでも業績を伸ばせるわけでもないのだ。監査という業種は新規に上場する会社が増えないと盛り上がらない。残念ながらシンガポールの証券市場は規模が大きくない。もちろんシンガポールの法規上、法人はいかなる規模であろうと監査を受けなくてはならない。でもそうであっても複雑で重要な取引が発生しなければ監査の価値は低い。優秀さを買い叩かれる事態が発生してしまう。

リーマンショックが始まる前にMBAという学歴をアメリカで手に入れた人は正しかった。正しい時に正しい場所で武器を手に入れた。しかし、今はどうか。私はMBAは昔の輝きを失ったと思っている。MBAの受け皿だった金融機関に勤める友人はいまや職を失うことを心配している。学歴は大事である。でももっと大事なのは何の業界で働くか、何のスキルを強みとするのか見極めることだと思ったNUSからのメールだった。

にほんブログ村 海外生活ブログ シンガポール情報へ

にほんブログ村

広告

カテゴリー:未分類