月別アーカイブ: 2019年12月

伊藤詩織さんのこと

私たち夫婦は多くの点で違いがあるが、一点だけ物凄く似ているところがある。

それは倫理観

好ましいと思うこと、嫌悪することがほぼ一緒である。

先日、伊藤詩織さんの民事訴訟の判決が出た。伊藤さんが、元TBS記者の山口敬之氏から性暴力を受けたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟である。東京地裁は、酩酊状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだと認定し、山口氏に330万円の支払いを命じた。

主人は最初からこの元局長を嫌悪していた。

セクハラとパワハラがセットになっていると。

この事件はセクハラとして報じられることが多い。けれども私はパワハラでもあったと思っている。私が強く嫌悪したのはこの局長のまるで誠意のない姿勢だった。

  • 自分が正しくないと気が済まない
  • 自分にたてつく奴は完膚なきまでたたきつぶす

最初にこの事件が出た時、あたかも局長と飲みに行ったしおりさんが悪いという意見が跋扈していた。性交渉が嫌なら飲みにいかなければいいとかだ。これを見た時まじかと思った。世間では一般にこういう話になるのだろうか。新入社員として入社するかもしれない女性が飲みに応じると性交渉が当然だとみなされる?うそ?

もし監査法人でパートナーがこんなことをやったら一発でクビだ。いろいろと問題のある監査法人だが、私が一つ感謝していることがある。それは「女性」としての振る舞いを求められなかったことだ。監査法人は男社会である。それでも私は一度もセクハラされたことはない。まあ私が魅力にかけるといえばそうなのだろうけれど、それだけではない。監査法人ではセクハラが倫理に反するというのが徹底されている。一度、パートナーと飲みに行った時、おしゃくをしようとしたことがある。この時パートナーは「Kitori君、そんなことしなくていいよ。この前、倫理研修でね、おしゃくもセクハラの一種だと習ったんだよ。」と自分で手酌していた。もちろんこういった飲みの席でのマナーに窮屈という声もあった。しかし私たちは当時こう解釈した。セクハラがOKな人もいるダメな人もいる。しかしOKかNOかが問題なのではない、外観的にみて倫理上望ましくないと大多数が思う、もしくはセクハラだと受け取られるリスクをはらむ行為はしてはいけない。監査法人においては社会的信用というのはことのほか大事であり、それを損なう行為は慎むべきだ。

正直、こういった社風で働いてきた私からすればこの局長を擁護する声は全く理解できなかった。そもそも新入社員候補と幹部社員が夜遅くまで飲み歩くのが本人の合意がありさえすれば全然問題ないと考えるのが理解できない。問題大ありだろう。本人同士の合意があってもだ。それが客観的にどういう外観を産むのかをなぜこの局長は考えなかったのだろう。そしてTBSはどう考えたのだろうか。こんなことはTBSとして重大なレピュテーションリスクを産むと意見する人はいなかったのだろうか。最初から私にはTBS幹部社員であるという肩書を利用して女性と無理やり性交渉をした事件という風にしか見えなかった。そして何よりももしこれが業界で公然と行われていたのだとしたらなんと恥知らずなのだろう。

まだまだ裁判は続くが、女性をどう扱うべきなのか業界としてもう一度熟考した方がよい。男社会かどうかというのは全然関係なくて、どういうふうに自身の業界が見られたいのか、そして自分が見られたいのかということなのだと思う。

 

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IELTS初受験の結果

12月の初旬、初めてIELTSを受けた。受けよう受けようとは思っていたが、仕事も家庭も忙しくどんどん先延ばしになった。そして気づけば12月。これはやばいということで急遽申し込んだ。

ほとんどぶっつけ本番。

結果は

-Overall 6.0

  • Listening 6.0
    (出来ていないと思ったのに意外)
  • Reading 6.0
    (時間配分ミス。設問3つは明らかに難易度が違った。順番は低→高→中。難易度が低い問題を15分以内で解き終えたが、難易度が高い問題に必要以上に時間を割いてしまった)
  • Writing 6.5
  • Speaking 6.0

受け終わった感想はやはり対策が必要ということ(当たり前)。実は6月からオンラインで日本人の先生によるIELTS講座を申し込んだ。これを一気に終わらせればいいのに途中で仕事や家庭や一時帰国やら様々な事情が発生し先延ばしにしてしまった。3か月を目安とした講座なのに終わったのは11月。6カ月もかかった。資格試験は短期決戦だとつくづく思う。だらだらやってはいけないのだ。

たいてい巷にあるIELTSの受験記録は20代~30代の男性で子供がおらず自分の時間が取れる人が書いている。仕事や子供がいたり、その他の環境も安定しないと(メイドさんが突然辞めたいと言い出すとか、永住権を申請してみるとか)となかなか集中する時間がとれない。とりあえず簡単に6.5がとれないということだけは2019年も終わりに近づいた今よく分かった。

必要スコアは6.5。次の受験は2020年の2月。

時間の確保が本当に悩ましい。

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メイドさんの気が変わったらしい

12月に入ってから目まぐるしい日々が続いている。娘の日本語と中国語の手当て、コンド探し、スクールイベントと怒涛の日々が続いている。

そんな中、先日メイドさんから給料を上げてほしい、そうでないなら契約を更新しない旨告げられた。

これ以上、給料を上げる余地はないので断り、先週から新たなメイドさんのインタビューを始めていた。それなのに昨日、急にメイドさんからWhatsappが送られてきた。

Hi ma’am, i”ll change my mind can I renew my contract? If you don’t mind?

案の定うち以上の条件を提示する雇い主が現れなかったか、当てがはずれたのだろう。アンティが契約を更新しないと言い出した1週間の間、
いろいろなサイトでメイドさんの雇用について調べた。私がよく見たのは

Singapore direct hire/transfer maid and helper というFacebookのグループページである。画像のほのぼの感とは裏腹にここの投稿はなかなかヘビーである。

雇用条件は大体以下の通り。

・大体月2回程度の休み
・月額 600‐650 SGD
・もれなく未就学児
・メイドさんに一緒に子供と寝てもらうという人も。

ちなみに規則上はパブリックホリデーと日曜日は必ず休みをあげなければならず、働いてもらった場合には別途手当てを支給しないといけない。

それにしても雇用条件の厳しいことといったらない。

大方は雇用主の投稿だが、中には帰国するのでメイドさんの転職先を探していますという駐在員からの投稿もある。
そういった場合で西洋人のケースだと本当に給料が高い。大体食事代抜きで900-1000SGDぐらい。一度メイドさんにコンタクトを取ったが、「私はハウスクリーニングも料理も完璧にできます。だから900SGDほしい」という返事だった。西洋人はパーティーを自宅で開催するケースが多い。その準備と片付けのためにメイドさんを雇っている人もいる。そういう自宅開催型のパーティーが好きな人は家の中を常に美しく保っておかなければならずメイドさんがいる。さらにパーティ―の後は大量の洗い物がでるのでそれを片付ける人も必要だ。こういうパーティーのために雇われているメイドさんは私のように普通に家事をやってもらい、子供の送迎を頼みたい家庭には不向きである。なので、それ以上交渉しなかった。

ここの投稿を読み、そして同僚に話を聞いてもらい、やはり自分が払っていた給料が相場よりかなり高いとことが分かったので他の人を探すつもりでいた。

今週末インタビューを予定していたのは

■ ムスリムのメイドさん。豚肉は食べられないけど扱える。3人の子供の面倒を現雇用主のもとでみている。

■ フィリピン人のメイドさん。5人のお子さんがいてメイドさんにしてはめずらしく既婚である(大体のメイドさんはシングルか離婚している)。

特にムスリムのメイドさんはやりとりをしていた感じすごくよかったのだ。ただラマダンの時が心配だった。断食の時に子供の送迎頼めるだろうか、途中で倒れたりしないだろうかということを懸念していた。

まあでも会ってみようと思っていた矢先、アンティから気が変わりましたときた。

昨日、帰宅後なんで気が変わったの?と聞いたら、新しい雇い主を探すのが面倒なんですとの返事。

あーー、Troublesomeてもうちょっと言い方をえらんでほしいと思ったが、何はともあれ一安心。子供たちはアンティになついているので少し高くても慣れている人にいてもらう方が私もよい。夫に電話すると夫は大笑い。
本日、夫が帰ってくるので夫からももう気を変えないでねと釘をさしてもらうつもりである。

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メイドさんから値上げを要求される

昨日、突然メイドさんからメッセージが届いた。

Do you want me to renew?

メイドさんとの契約更新は来年2月を予定している。

うん、更新したいと返すと、

  • 更新はOK
  • しかし食事代と給料をあげてほしい

ときた。うちのメイドさんはそこそこいい条件で働いている。現在、フィリピン人のメイドさんの相場は月額600~800SGDである。その上の方のレンジで払っており、食事代を別途渡している。
さらに我が家は日中は子供たちはそれぞれ保育園に行っているため、メイドさんは昼間は完全フリータイムである。また、私も主人も子供の面倒をみてくれれば後は特に要求することはないと考えているので
彼女は私たちが帰ってくるとお役御免となる。遅くとも8時には自分の部屋に戻っている。

好待遇で雇っているとばかり思っていたがそれはこちらの片思いだったようだ。

一応、食事代が足りないなら、私たちと一緒に食事しない?自分の好きなものがあるならそれを買ってよいと提案したが、給料を上げてほしいとの一点張りである。

これは潮時かなと思った。

Sadly if you don’t agree, I would say I let you goと話した。

今までの経験上言えることはこちらが精いっぱい尽くしても、メイドさんはお金で雇い主を図るということだ。当然といえば当然である。

彼女の前の雇い主は香港の大金持ち。月額給与は我が家より低かったもののことあるごとに彼女にお金を渡し、広い部屋を彼女にあげていた。彼女がやることは主に掃除と料理。子供は大きいので子供の世話はない。

そこと比べられると我が家の分はすこぶる悪い。未就学児が二人いる。子供の世話は親が基本的にはみるべきと考えているので、彼女には送り迎えを主として頼んでいたが、前雇用主のもとで思いっきりフリータイムをエンジョイしていた彼女からすれば辛かったのかもしれない。

ちなみに私も主人もあまり人をジャッジすることを好まないし、雇ってからは基本的に彼女のやり方を尊重してきた。それでも彼女から給料条件等に不満があると言われた。

2月の契約満了まで私も普通にふるまうだろうし、彼女も普通にふるまうだろう。それにしても人を雇うのは一筋縄ではいかない。同僚に愚痴ると、

  • 最初から好待遇で迎えすぎ
  • 厳しくしすぎるのもいけないけど、簡単に10ドル、20ドルが手に入ると思わせてはいけない

と言われた。一度、現メイドさんに日曜日に臨時で働けないか打診したことがある。契約上は27ドルである。少し子供を連れていきづらい外出だったので頼んだ。

契約通りに追加手当を渡すからエージェントにいくらなのか聞いて、と頼んだのだ。
すると、これまた仕事中に「Mom,前の雇用主は80‐100SGDくれました。27ドルなんかで働きたくありません。最低でも50ドルは必要です」とメッセージがきた。

「Mom,私は姉に聞きました。姉の雇用主でも50SGDくれます」ときた。正直にいえば、27でも50でも良いのだ。どちらにしても安い。しかし、私はショックだった。自分と常識が違いすぎることに眩暈がした。
世間を私はしらなかったのかもしれないし、先進国にいすぎたのかもしれない。私は契約や法律を遵守すれば問題ないと思っていた。しかし、相手が契約や法律の重要さを理解してなかったらどうなる?

とはいえ、彼女は2年間近く特に問題もおこさず送迎をしてくれたし、子供が急に熱を出した時でどうしても私が仕事を抜けられない時には見てくれた。ありがたいといえばありがたい。

ということでI appreciate your contribution so I will write down the letter of recommendationといって円満に契約を終わらせることにした。

良いメイドさんを見つけるのは本当に至難の業である。

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