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コロナでかなった夢

本日は、コロナも悪いことばかりじゃないという無理やりのポジティブエントリー。

長男の家に生まれました

コロナで去年、失業の瀬戸際に追い込まれたけれど、一方でよいこともあった。それはお正月を海外で過ごすという長年の夢がかなったこと。

長男の家に生まれ、法事がとにかく多い家に育った。我が家に親戚が数か月に一回集まる。そのたびに母を手伝うのだけれどとにかく量を作らなければならない。特にお正月はかなりの人数、確か20人ぐらいが来るから、ひたすらなにかを切ったり、すったり、焼いたりしていた。腹が立つのはやってくる親戚の男性陣は一切台所仕事をしない。文字通り「食べ散らかして」帰っていく。その後の片づけも本当に大変。数十枚の皿、小皿、グラス等々を私たち姉妹と母で片付ける。母が正月前になるとイライラするのもあって、私にとって正月は大事ではあるけれど楽しいイベントではなかった。

お正月を海外で過ごすという選択肢は絶対になかったので、そういう人をニュースでみると心底羨ましかった。

長男と結婚しました

長男と結婚するのは絶対にやめようと決めていたのに、うっかり長男と結婚してしまった。しかも今度は私が長男の嫁として仕切ることを期待されてしまった。だけど仕切るといっても私が決めれることは一つもない。既にその家でやってきたやり方があるのでそれを覚えることが私に求められるわけだ。やってくる親戚も私が付き合いたい人ではなく付き合わなければならない人。お義母さんには大変お世話になっているのにこう言うのは申し訳ないのだけれど。

よくおもてなしが好きという人をみるけど、あれは絶対に招待客がきちんとしていることが前提だと思う。食事の質はどんなものを食べるかよりどんな人と食べるかで決まる。親戚づきあいはそうはいかない。招く親戚、作る料理、インテリア。全て決まっている。

「82年生まれキム・ジヨン」の主人公キム・ジヨンは結婚生活の中でどんどん精神的なバランスを崩していくけれど、私はあの主人公の気持ちがよく分かる。特に義実家で集うシーン。もてなすのはジヨン。彼女が料理をする。頑張っているのは彼女。でも、義両親も義兄弟、姉妹も誰も彼女に関心を向けない。関心があるのは自分の血縁のみ。義実家との付き合い、結婚生活の中でどんどん自分が透明になっていってしまうようなあの感覚にジヨンはさいなまれる。そこに共感してしまうのだ。

あれ?気づいたら私、海外にいる

シンガポールについてきてからも、お正月にあわせて一時帰国していた。だから2021年の1月1日にふっと気づいた。あれ、もしかしたら私いま海外にいない?しかも元旦に?

生まれて初めて私は正月を自分の家族だけで過ごした。私と娘二人だけ。娘二人が好きな料理だけを作り、自分が好きなように家を飾った。

もちろん、7歳と4歳を見るのはそれなりに大変だけれど、それを差し引いても今年の正月は私は楽しかったのです。

楽しい人生にしよう

離れて住んでいる夫や義両親、私の両親には大変申し訳ないのだけれど、自分が好きなように家を飾ったり、料理を作ったりするのがこんなに楽しいとは思わなかった。

もちろんコロナ禍で在宅勤務なのと、うちの会社はスーパーフレックスでやることさえやればどう時間を使おうが誰も文句を言わないというのが大きく作用しているのだけれど。

大人だから「するべきこと」はしないといけない。でももっと残りの人生「したいこと」に時間を割いてもいいんじゃないか。飾りたいように家を飾り、作りたい料理を作りたい、そして娘たちや大切な友人に喜んでもらう。

こういう考え方の変化がコロナで得た一番の成果。

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